なかなか出会えない(ケストナー本より)ケストナー166、アンティークドールです。ケストナーらしい、深みのある表情をした子です。ヘッドの後ろ部分がリペイントされているかもしれません。気のせいかも。瞼にリペイントがありますが、スリープアイの動きは軽いです。刻印は 9 166。Germanyが無いので1892年以前と考えるのが一般的です。この166モールドは、ケストナー本によると、眉が型取りされ盛り上がっているmolded eyeblowsで、ショルダーヘッドガセットタイプボディが紹介されています。(9はサイズ。頭囲10インチを表します)しかしこのドールはガセットタイプではなく、ne plus ultra bodyと呼ばれるリベットタイプです。ガセットタイプは関節の後側に切り込み風のマチが入っていても、実は詰め物のせいでほぼ曲がらないことが多いですが、こちらは下半身はかなり動きが自由です。(手の動きは悪いです)ガセットタイプでは無理ですが、自分でお座りの保持ができます。もちろん安全のため普段はもたれかけさせてください。(画像12)当方所有の76cm154モールドのシール付きボディと同じボディで、それはケストナー本で最大と紹介されている71cmよりも大きく、サイズが大きいほどドールは高額です。また画像15は植毛眉で高級化を狙ったモールド195。このボディは高級モールド用のようです。出品の166はケストナー本の記載と違うので、付け替えかもしれません。が、このボディは1883年にアメリカでパテントを取ったという記載を他の本でみつけました。同じモールドでも高価格帯のドールの製造はあることなので、時代的にオリジナルと考えてもおかしくありません。このボディは、機能が優れているだけでなく、加工に耐えられる厚みのある皮革が使用されているようです。(テープ巻きの必要はありません)ウイッグは金髪(くしゃくしゃ)か、ダークブラウン(洗っているので櫛が通ります。クセが強いので縛ってます)をお選びください。スタンドはつきません。帽子付き。茶色ウイッグは行方不明。KESTNER King of Dollmakersthe story of German Doll MakingMILLER'S Antiques Checklist